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何かこう、楽しくて快活な映画を観てみようと思い、数年ぶりに劇場版ドラえもんを近くのビデオ屋でレンタルして観てみた。
1989年の作品。おそらく最後に観たのは小学生の時だろうか。TVの放映で観て、かなりはまった記憶がある。今観て果たして楽しめるだろうか‥と思いきや、以外にも面白いしよく出来ている。

子供向けのアニメにも関わらず、労働とか人権とか、土地所有だとかいう小難しい用語も頻繁に出てくる。のび太たちは、それぞれ宿題や庭の草むしりやお稽古事などといった、いわゆる”日常生活における、親や教師から強いられる嫌なこと”から逃避するために、家出を決意する。面白かったのが、ジャイアンのお母さんの、
「ぐちぐち文句をたれるのは、めいいっぱい働いてからにしな!」
というせりふ。一生懸命働いていないにもかかわらず、休みを要求するジャイアンに活をいれる母親。幼少時にこの映画を観た世代は、今やニートやフリーターと化している。何だか胸が痛い‥。

のび太たちは、まだ誰も所有していないであろう7万年前の日本へタイムスリップする。ここで面白かったのが、それぞれがそれぞれのキャラクターに合わせて仕事を分業しているところ。
ドラえもん→全体の取り締まり兼リーダー。それぞれを見て回り、道具の使い方を教える。のび太→新種の動物を育てる係。心優しいのび太のキャラにぴったり。ペガサスを産むなど、相変わらず機転を利かせている。
ジャイアン→洞窟を掘って、住まいを作るという肉体労働係。
スネ夫→食物係。ラーメンやカツ丼などの農作物を育てる。
静ちゃん→植物係。殺風景な森林を、花や緑へ美しく変身させる。
それぞれが自分の個性を最大限に生かしつつ、役回りに徹していた。なんというか、労働の楽しさというか共同作業を必要とする訴えのようなものが感じられた。

ユートピアを作り、古代の世界を楽しむのび太たちの前に、暗闇族という村人を強制的に連れ出して過酷な労働を強いようとする連中に出くわす。古代に住む少年の家族を救い出すために、暗闇族とその長ギガゾンビに立ち向かう一行。正直、この辺はたるかった。ギガゾンビの正体も、未来からきた時空犯罪者という意外性のなさにがっかり。もっと色んなアイテムを駆使して、敵と戦って欲しかった。
とにかくドラえもんは、喜怒哀楽とか友情や家族愛とかいったものをすべてうまい具合に盛り込んだ人間ドラマなんだなって、改めて思った。あと、出てくる動物がかわいい。それと、カブに入ったラーメン。一度でいいから食べてみたい。ちなみにテーマソングを、武田鉄也作詞で、西田敏行が歌っている。
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- 2005/11/26(土) 01:50:44|
- 映画(自宅にて)|
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