逃源郷

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『父、帰る』

03年度ヴェネチア国際映画祭、グランプリ金獅子賞と新人監督賞をW受賞した、ロシアの新星アンドレイ・ズヴャーギンツェフ監督の長編第一作目。
去年、劇場で観ようと思って見逃したこの『父、帰る』。前回書いた『エレファント』同様、もうこの映画も半端なく画が綺麗。色が鮮明。空の青と木々の緑と。それらの美しさが独立していて、毅然としていた。どうやらこの監督は、岩井俊二同様CM出身らしい。
母子家庭の親子の元に、突然何年かぶりに父親が姿を現す。そして、父と兄弟と3人でキャンプをしに行く。父親は何も語らない。兄は久しぶりに会った父親に愛着を示し、弟は反対に反発心を抱く。

            「何でいまさら帰ってきたんだ。」

20050809234240.jpg途中父親のなぞの行動が暗にほのめかされるけど、最後まで父親が何をやっていたかは明らかにされない。ただ、物語に共産主義の終わりという社会的背景があるのは、なんとなく感じられた。自分は、父親は元ソビエトの秘密工作員か何かだと思った。それか軍人。だから、子供への愛情の示し方が分からない。ただ、命令する者と命令される者のような権力関係に陥っている。権力を誇示するわけではないけども、愛情の示し方が下手な点は、自分の父親に似てるなと思った(笑)正直うちの親父も何の仕事をしているのか今イチよく分からないし(笑)無口だし。背中で物語るって感じですかね。

20050809234251.jpgやっぱり権力を誇示しようとする父親と、それにあながう息子って反発しあうものなのかな。でもそういった関係性の中で、子供は社会的なノウハウを父親から自然と受け継いでいく。最後、残された子供たち二人はどこかたくましかった。

ボンボンな家庭で育った末っ子の父親は、酒は飲まないし、パチンコはやらないし、タバコもギャンブルもやらない。あーしろこーしろだのと指図するわけでもなく、仕事の愚痴をこぼすわけでもなく、飛行機が好きで、国土交通省に入って、独りで何年も単身赴任をして、定年後には後ろで手を組んでぼんやりと家の外の庭を眺めてるんだろうな。多くを語らない父親は、何か多くのものを秘めている。

ともあれ、父親が軍人じゃなくてよかった?


20050809234228.jpg

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  1. 2005/08/09(火) 23:45:24|
  2. 映画(自宅にて)|
  3. トラックバック:0|
  4. コメント:2
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コメント

初めまして。
私は父親は犯罪人であの島にブツを隠してるのかと思いました。
ふと今、ロシアの人が見たら、あの父親の職業は~だってわかるのかなと思いました。
  1. 2005/08/10(水) 13:14:53 |
  2. URL |
  3. タンタン #-
  4. [ 編集]

>タンタンさん

そういうシーンありましたよね。
結局何かを明らかにしないところが、この映画のミソなんでしょうね。
  1. 2005/08/10(水) 15:42:10 |
  2. URL |
  3. 人非人 #-
  4. [ 編集]

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