逃源郷

世界は闇なのか

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
  1. --/--/--(--) --:--:--|
  2. スポンサー広告|
  3. トラックバック(-)|
  4. コメント(-)

『秋刀魚の味』

20051217005733.jpg


なんだろう、とても、いい。
何かこう、全体としての印象は、そう、サザエさんのようだ。

すごいなって思ったのが、画面からにじみ出る登場人物たちの人間性。
ちょっとの会話ややり取りで、その人がどういう人生を渡ってきて、そしてどういうキャラクターなのかが、あくまで自分の想像でしかないのだけれど、そういうものがひしひしと感じられてくるのだ。

例えば主人公の老人、笠智衆(りゅう ちしゅうと読むらしい)。
質素で、仕事にも真面目で、家族を大事にする、そんな人間像がなんとなく彼の言動や仕草から感じ取れる。
棒読みの演技も、たまに笑いを誘うけれど、とても味があった。

あと、ひょうたんって呼ばれているちっこい老人も面白かった。
飲んだくれで、いつもお酒を飲んでは酔いつぶれるこの老人は、腰が低くて、それでいて謙虚でどこか憎めない。
「あーいう風にはなりたくないよね‥‥」、なんて周りの人から言われている様は、寂しかったけど、なんか面白かった。

あと、高校生役の息子は、とても高校生に見えないほどに、ふけている!

なんかこう、省略の美学ってものを感じた。
そしてなにかこう、シニカルで、アイロニーで、それでいてセンチメンタルで、ちょっぴりユーモラスな作品だった。

(1962年度 小津安二郎監督作品)

スポンサーサイト
  1. 2005/12/17(土) 00:56:16|
  2. 映画(自宅にて)|
  3. トラックバック:0|
  4. コメント:6
<<原風景は秋田の雪景色かもしれない | ホーム | 早稲田映画まつりに行ってきた>>

コメント

小津監督の映画はいいですよねぇ。秋刀魚の味はみたことないので今度みたいと思います。
私もかつて、普通の家族ってどんなものなのかを見つけるために小津映画をみたことがあります。
でもチョイスが結構ヘビーなタイプで(前にもかいたかも)でも最後には、自分のなかで家族に関してすごくいい答えを出せたことを憶えてます。
結局家族って色々あっていんだって。自分の家族が自分にとって普通だ!!みたいな(笑)
まあ、あたりまえっちゃ当たり前ですが。
早稲田の話になっちゃいますが、私の大学から早稲田って歩こうと思えば歩けるので今までに何回か友人と探索したことがあります。
で、大体馬場から早稲田まで続く一本道の途中でラーメンを食べましたね。
ほんと、あそこおいしいラーメン屋さんいっぱいで楽しいですよね☆
毎日通ってたら、確実にラーメン食べ歩きをしていることでしょう。そしてブクブクと太って・・・。
  1. 2005/12/17(土) 12:33:36 |
  2. URL |
  3. ベア #-
  4. [ 編集]

いいよねー

秋刀魚の味いいよねー。
ほんと、滋味深いっていうかさぁ。
笠智衆が「幸せにおなり」って棒読みで言うところですごく泣けるんだよねー。って前もこんな話したかな。
とにかく小津は素晴らしい!!!
  1. 2005/12/17(土) 18:40:08 |
  2. URL |
  3. たかの #-
  4. [ 編集]

>ベアさん

小津監督作は、これで2本目でしたがどちらもすごくサザエさんでした。ちなみに前回観たのは「東京物語」です。
普通の家族て、どんなものを言うんでしょうねえ。
とりあえずうちの家族は、この映画のように親戚の出入りはほとんどありませんでした。
あと、お正月とかクリスマスとか、そういう伝統行事をそれらしくやった記憶があまりないです。正月に車とか玄関につける笹のようなやつも、飾った記憶がないですし。
年末に実家に帰るので、改めてうちの家族の形態を観察してこようと思います。
いやはや早稲田のラーメン街は羨ましかったです。ふりかけのトッピングには意表をつかれました。食べすぎ注意!
  1. 2005/12/18(日) 00:04:53 |
  2. URL |
  3. 人非人 #-
  4. [ 編集]

>たかのさん

いや、この映画で小津美学をしかと確認することが出来ました。
秋の季節感も滲み出ていて、とてもよかったですし。
あと自分はやはり、ひょうたんです。すごく惨めなんだけど何か正直でいいなーと思いました。
ビバ、小津!
  1. 2005/12/18(日) 00:15:00 |
  2. URL |
  3. 人非人 #-
  4. [ 編集]

あー、うちも親戚の出入りは皆無ですね。
家族内でもお誕生日とかあんまり祝ったりする家じゃなかったんですけど、姉が二人アメリカから帰ってきてからは何だか妙にアメリカナイズされて急に祝うようになりました(笑)
そういえば小津さんの映画はいっつも叔母さんとかでてきますね。
私は祖父母が生きてる時、一度も会話したことがなかったですねぇ。他の親戚とは葬式のときとか話しましたけど。
今年私と同い年のいとこが亡くなったんですが、その子の葬式に私達姉妹以外のいとこが誰一人来ていなくて初めてその関係を心から寂しいと感じました(笑)
その子とは遠い昔に一度遊園地に一緒に行ったのと祖母の葬式で会った事位しか思い出は無かったですけどそれでもすごく悲しかった。
悲しいはずなのに、同い年なのに、でもその子の名前すら知らないことがあまりにも寂しかったです(笑)
ってなんか暗ーい話をして申し訳ないですが、その子はきっと死ぬとき私がショックを受けるなんて事想像もしなかっただろうし、死ぬっていうのは自分が想像しているよりも広い範囲の人間に影響を与えるのかもしれないなってことをしみじみと感じさせられました。
こんなこといきなり載せて申し訳なかったですが、ごめんなさい。
あ、タテタカコのアルバム発売しましたよ。やっぱいいっすね・・・。
  1. 2005/12/21(水) 21:33:56 |
  2. URL |
  3. ベア #-
  4. [ 編集]

>ベアさん

家は、秋田のおばあちゃん家が割りと賑やかでした。
年末年始は親戚の出入りが激しかった記憶があります。
アメリカナイズ‥?クリスマスはテーブルに骨付きチキンがあるとか?ちょっとあこがれですが、そんなの。
親戚の誰かが亡くなるのは、うーんどうなんでしょう。
親しかったおばあちゃんが亡くなった時は、それは悲しかったです。
でも、葬式に参列する人が少ないっていうのも、それはそれで切ない気がしますね。
タテタカコ‥初めて知りました。ちなみに自分の好きな小谷美紗子の新曲ももうすぐ発売されるようです。昨日はライブのチケット発売日だったようです。早く新しい声を聴きたいです!
  1. 2005/12/25(日) 01:48:03 |
  2. URL |
  3. 人非人 #-
  4. [ 編集]

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://tougen.blog8.fc2.com/tb.php/163-9b114ec6

人非人

04 | 2017/05 | 06
Sun Mon Tue Wed Thu Fri Sat
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31 - - -

Recent Entries

Recent Comments

Recent Trackbacks

Archives

Category

Links

天気予報

お気に入りバナー

Search

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。