逃源郷

世界は闇なのか

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沙羅双樹

「萌の朱雀」で97年度カンヌカメラドール大賞を受賞した、河瀬直美監督の作品。
結構期待していたが、多少すかされた感あり。結局何をやりたいのかがよく分からなかった。家族の崩壊ものかと思いきや、人物それぞれの心情にはあまり触れていなかったし。ただ、この監督の画は好き。山崎裕が撮る手振れのドキュメンタリー的で、太陽光や自然光が時折フレアとなって差し込んでくる画。是枝裕和監督や岩井俊二監督と似ていて、最近の流行なのかなと思った。
映画的には奈良の昔ながらの下町がふんだんに活用されていて、古き良き日本の風景を想起させる。あと、随所に出てくる日本文化。バサラ祭りの雨に打たれるシーンは良かったけど、何故父親は書道で”陰光”と書いたのだろう。と、人物の行動の原因がいまいちつかめず、?が多くつく作品だった。
ちなみに”沙羅双樹”とは、平家物語の冒頭に出てくる「祇園精舎の鐘の声,諸行無常の響きあり,沙羅双樹の花の色,盛者必滅の理をあらはす」のあれだそうです。万物の流転を表しているんだとか。いわれてみれば、確かに…。

syara2.jpg

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  1. 2005/04/20(水) 22:20:31|
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