逃源郷

世界は闇なのか

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やさしくキスをして

 「ケス」「SWEET SIXTEEN」のイギリスの巨匠ケン・ローチ監督最新作。
 以前から気にかけていたケン・ローチ監督の映画をはじめて観た。年齢的にも巨匠と呼ばれているにもかかわらず、同じくイギリスのマイク・リー監督やキューブリック監督とは違い、若者向けのポップな作品に仕上がっているなと思った。しかしその内容は恋愛の前に立ちはだかる宗教の壁という、日本ではあまり見られないであろう、移民大国ならではの重々しいテーマがはらんでいる。この映画を観て、人間にとっていかに宗教というものが重要さを秘めているかを痛感した。
 それにしても、この映画の主人公の女性ロシーンは、恋愛において一切の妥協を許していない。イスラム教徒の彼が、ロシーンと付き合うために、約束していた婚約を破棄し、家族とも絶縁しようとし、かなりのマイナスな要因を負っているのに対し、彼女はそんな彼の事情を分かろうともせずに、一方的に自分の気持ちだけを彼にぶつける。これでは、イスラム教徒の彼が不公平ではないかと思ってしまった。彼女もある程度の妥協は必要なんじゃないかな(例えばカソリックからイスラム教に改宗するとか)とも思うけど、宗教観にとらわれない自由で強靭な個が確立してしまっている当人にとって、やはりそんな妥協は難題なことなのだろう。ただ、映画を観ていて、この女性わがままだなーと幾多も思ったことは否めません…(これを見ている女性の方々へ、決して女性の立場を糾弾しているわけではないのであしからず…)
 あと、二人の劇中に何度も出てくるラブシーン。肌の違う二人の男女が裸で抱き合っている。無用に長いラブシーンだなとは思ったが、民族や宗教を超えた人間同士のつながり、つまるところグローバルな個人同士の結びつきを願う、監督のメッセージ性の表れなのかなとも思った。ヨーロッパで起こっている紛争も宗教の違いから起こるものがほとんどだ。宗教や民族が違えど、お互いに心を通じ合うことはできる(お互いにある程度の妥協は必要だが…)という、大きく言えば平和へのメッセージなのかもしれない。


20050616045738.jpg

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  1. 2005/06/16(木) 04:57:53|
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