逃源郷

世界は闇なのか

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バットマン ビギンズ

 バットマンシリーズ、実に8年ぶりとなる最新作。監督は「メメント」、「フォロウィング」などのイギリスの新鋭クリストファー・ノーラン。
 バットマン待望の新作をレイトショーで見てきたのだが、観客は10人いるかいないかで、「宇宙戦争」や「スターウォーズ」の影に明らかに隠れているなーと思った。でも、できはかなり良く、自分は今までのシリーズの中では最高傑作だと思った。公開時期をずらすべきだと思うんだけど…。なんか、もったいない。
 予告を見たときから、今までとは180度違う作風だったので本当にこれがあのバットマンなのか、と仰天してしまった。実は自分はバットマンシリーズは全て映画館の劇場で観ている。それくらい、バットマンという映画は思い入れが深い。まず、1作目の「バットマン」を観たときは確か幼稚園生のときで、映画は字幕だったので隣にいる父親に”今あの黒い人なんて言ったの?”などといちいち聞いていたので、親父にしてみればかなりうざい息子だっただろう。あまりにわけがわからなかったので、途中で抜け出し映画館の中を無駄に一人でぶらついていたことを記憶している。20050630112228.jpgちなみに「バットマン」「バットマンリターンズ」は、「ビックフィッシュ」などのヒット作を連発している変人ティム・バートンだ。基本的にこの2作はアクション映画というより、独特の世界観を持った人間ドラマであるようにも思える。そんなに派手なアクションはないし。しかも、どちらも主役のブルース・ウェインの影がうすく、悪役のドラマが主軸となっている。1作目が大物ジャック・ニコルソン。2作目がダニー・デビートとミシェル・ファイファー。個人的にはリターンズが一番すきなのだが、あまりにも暗く、悪役に精神的に加担しすぎているため評論家からは酷評されているらしい。次いで3、4作目の「バットマンフォーエバー」「バットマン&ロビン ミスターフリーズの逆襲」。もう、この2作は完全に駄作。前2作の独特の暗い陰影を持った世界観をぶち壊し、派手な脚色を持った単純な娯楽ハリウッド映画に姿を変えてしまったのだ。ただ、相変わらず悪役はゴージャスで3作目がジム・キャリーとトミーリー・ジョーンズ、4作目がシュワちゃんだ。もう、この2作は観なくていいと思う。3作目のビデオのパッケージなんてあまりに派手すぎて引いてしまった。バットマンがしばらく製作されなかったのも、4作目が大コケしたのが原因としてあると思うし。シュワちゃんがかわいそうだ。あんな中身のない悪役を演じるなんて、けっこう度胸あるな。

20050630112212.jpgてことで、話は長くなってしまったが今回のビギンズ。もう、作風というかそのアクションシーンの作り方も今までとは違いかなり金をかけているなーという印象を持った。言うなれば、「スパイダーマン」に対抗しているなあと思った。うん、明らかに。最後のモノレールのシーンなんか、本当にそうだし、悩めるヒーローという主人公の心の葛藤にも主軸を置いているところなんかも似通っている。しかも、この2つの映画は単純な勧善懲悪の図式では成り立っていない。悪役にも犯罪を犯すそれなりの理由が描かれる。今まで自分が観てきたハリウッドヒーローものは、単純な善対悪の図式で、有名な映画に「ダイ・ハード」なんてのがあるけど、悪役に同情の念を抱かせる隙などこの映画は与えてくれない。これは、冷戦という時代背景も関連しているように思えるし。資本主義=善、共産主義=悪と単純に割り切って悪に対する言及をおこたっていた結果なのだろう。冷戦が終わり、時代が経て単純な2項対立ではわりきれなくなった時代に即して、ハリウッドも単純な勧善懲悪ものでは観客の心はつかめないと考えたのだろう。そこで、現れたのが「スパイダーマン」だ。ここでは、今まで観たことのない悩めるヒーローが描かれる。ヒーローが自分がヒーローであることに悩む、その葛藤が描かれていた。
 そして、バットマンビギンズも主人公ブルース・ウェインの心に潜む恐怖に打ち勝つ葛藤が盛り込まれている。なぜ、彼がバットマンになったのか、今まで明かされなかったその宿命が遂に明らかになっていく。将来を約束された御曹司がバットマンに成り代わっていく過程を、かなり説得力を持って描いていた。その脇を大物俳優が固めているのも見応えがあった。同じ画面にマイケル・ケインとモーガン・フリーマンが登場したときは思わずびっくり。あと「シンドラーのリスト」のリーアム・ニーソンが敵役で、ゲイリー・オールドマンが珍しく善人な刑事役で出演している。

20050630112147.jpgもう、バットマンはやはり超かっこいい。バットマンは決して犯罪者を殺すようなことはしない。もう二度と犯罪を犯させないために、自分という恐怖をすりこませるだけである。自分という”正義”を、ゴッサムシティにおいて遂行していくのだ。
 ちなみにラストは、バットマンがゲイリー・オールドマン扮するゴードン警部補から、あの1作目の敵ジョーカーの犯罪取締りをお願いされて映画は幕を閉じる。ビギンズ→バットマンパート1へ。みたあと興奮して、遂ビデオ屋で「バットマン」を借りてきたしまった。家でビギンズの続編を観ているような。そんな感じ。

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  1. 2005/06/30(木) 11:17:06|
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