逃源郷

世界は闇なのか

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『ユメノ銀河』

 「エンジェルダスト」「水の中の八月」の石井恥互監督の1997年度作品。
yume3.jpgビデオ屋で、モノクロ風のパッケージとそのタイトルが前から気になっていたので借りてみた。原作は、日本探偵小説三大奇書の一つとされている小説「ドグラ・マグラ」を書いた作家夢野久作の短編小説「少女地獄」の中にある「殺人リレー」を基にしたものらしい。有名な作家であるようだけど、この作品で初めてその名前に触れた。
 戦後間もない地方都市。バスの女車掌として働く小峯麗奈演じる主人公トミ子の会社に、ある日運転手として浅野忠信演じる新高が配属されてくる。不思議な魅力を持つ新高に、次第に惹かれていくトミ子。しかし彼は、女車掌と恋に落ちては次々に彼女達を死に追いやるという疑惑があり、それが女車掌の間で噂になっていた。新高に疑惑の目を向けるトミ子。彼の本当の真意を探ろうとするが…。

yumeno2.jpg映像はモノクロームで、しかも昭和の古めかしい雰囲気が見事に再現されている。ちなみに、撮影は千葉県の野田市で敢行されたようだ。
 ”単調でスリルのないこの現実を生きるよりも、恋に落ちて死へ至ることを選ぶ。”映画の主張は、この一言に尽きるのだと思う。トミ子は、単調でしかも運転手から道具のように扱われる車掌としての毎日から逃避したいと思っている。そんな時に目の前に現れた新高は、彼女にとって新鮮で退屈な現実に一つの刺激を与えてくれたのだろう。もしかしたら、彼の手によって命を奪われてしまうかもしれないのに…。
 最後、トミ子は結局新高を信じきれずに、バスは事故に遭いトミ子だけが助かってしまう。新高を愛していたはずなのに、最後まで疑いを消すことの出来なかったトミ子。身ごもった子供を、後悔の念と共に、彼の身代わりとして育て続けるのかもしれない。


監督石井恥互のフィルモグラフィー→all cinemaオンライン
原作者夢野久作情報→フリー百科事典ウェキペディア


yumeno.jpg


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  1. 2005/07/27(水) 21:33:47|
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